石塁で囲まれた集いの場

敷地は国立公園並びに史跡及び天然記念物に指定されるなど、自然や景観、歴史文化等に満ちた場で、古代に築かれた石塁が今なお残る。ここに展示スペースを持つ観光案内所を計画するプロジェクト。

私たちの提案は、石塁の上部に架けた大屋根が周辺の風景に呼応し、人々が集まる新たな交流の場の中心として、この場所が豊かな風景を未来へ継承していくことを目指した。

建物に利用する石塁は地場産の花崗岩を活用した石積みとし、大屋根の下に異なるサイズで4カ所配置している。内部には事務所や厨房などの管理部門と、研修などを行う多目的ホールを配置し、景観に配慮した内向きのスペースとなる。石塁の間はガラス壁でつなぎ、内外が一体となったカフェや展示スペースを計画し開放的なスペースとなる。訪れた人々が建物内部を歩き回っても、それぞれの方角の美しい景色が石塁のフレームに切り取られて目に入ってくる仕掛け。

計画地:西日本
構造・規模:RC造+S造・2階建て
用途:観光案内所・店舗・展示室
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備考:
・プロポーザル応募案