House T

緑のステージに立つ建築

道路面より60cm高い現況の敷地地盤レベルを、緑のステージに見立て、その上に四人家族のための戸建住宅を計画する。建築を大きな一つのボリュームとするのではなく、いくつかの分節したボリュームとすることで、周辺のまちなみとの調和を図り、ヒューマンスケールに合った落ち着きのある魅力的な空間を目指して計画した。大きなボリュームの建物では獲得しづらい、建物中央付近の採光・通風も、分節したボリューム同士の隙間を利用することで、住環境に配慮している。四季折々の色彩や心地より風、光を感じながら、家族それぞれが主役となる暮らしの舞台となることを期待する。

1階と2階を井桁状に交差し、各レベルで周辺環境と対峙する

構造となるRCの壁を井桁状に交差し、1階は東西方向、2階は南北方向に配置した。1階では北メイン道路からのプライバシーの確保や、南側店舗からの機械音に配慮している。2階では南の開けた眺望を獲得し、北側の安定した採光を室内へ適度に取り込むと共に、南北に配置した壁が夏の厳しい西日を遮る役割を果たす。

1st Floor plan
2nd Floor plan

「光と風の道」として相互に寄与する隙間空間

井桁状に組まれた各階のボリュームの隙間を光や風が通り抜ける。上下階が交差するため、平面だけではなく断面方向にも隙間同士が絡み、天窓やバルコニー等で有効に外部環境を取り込みます。すべての居室に二面以上の開口面を設けることができるため、中間期には窓を開け、快適な生活を送ることができる。

計画地:愛知県
構造・規模:RC造・2階建て
用途:戸建住宅