門前町の小さなテナントビル
門前町にある住宅が1軒建つ程度の小さな敷地。そこに店舗・ギャラリー・カフェを想定した3階建てテナントビルを計画。
ここを訪れると参道沿いには古い長屋の商店や、新しいおしゃれな作家モノ雑貨店など、さまざまな店舗が軒を連ね、縁日ともなると人の賑わいに溢れとても魅力的に感じる。しかし、それらの多くは1階だけが賑わい、上階は窓こそあるものの人の気配はあまり感じられないように思えた。
そこで、上階へとアプローチする階段は、人の移動がダイレクトに見えるように道路側へ外階段として計画。狭い間口の可能な限りを、通りから内部が見えるガラスファサードとし、門前町の賑わいと建築内部の人の活動が呼応し、町の活気をより創出するような企てとなることを期待した。
また、2階のボリュームに対して1階をセットバックすることで、人の拠り所となる軒下空間をつくっている。
所在地:愛知県名古屋市 |
構造・規模:RC造・3階建て |
用途:店舗・ギャラリー・カフェ |
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