前日までの暖かさが恋しくなるほど冷え込む早朝に、一路島根に向けて出発。今回の目的地は、建築家・内藤廣さんの過去最大規模の展覧会「BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」が開催されているグラントワ。
長い長い、ながーい旅路の末、島根県に入ると道中其処彼処に石州瓦の民家を目にすることに。私の生まれた愛知県三河地方も日本三大瓦である三州瓦の産地ですが、三州瓦は日本瓦以外に洋瓦もあり、種類やデザインも豊富で、石州瓦の街並みとは異なります。石州瓦の赤い街並みはとても印象的で、景観に大きく寄与していました。
目的地である「グラントワ」
グラントワは、内藤さん自ら設計された美術館と劇場からなる芸術基地、島根県芸術文化センター。屋根と壁一面に石州来待の赤瓦を葺き詰めた建物が出迎えてくれます。その姿は、益田の街に入るとあちこちから見てとれ、ランドマークとして石州瓦の街並みに溶け込みながらも存在を主張していました。
内藤建築に圧倒されながらも展覧会へ。
内藤さんの学生時代の作品や、内藤事務所の過去作品、オンゴーイング、アンビルド、全て数々のスケッチや模型と共に、膨大なテキストで紹介しています。その膨大なテキストは書籍としても販売されているので、是非読んでいただきたい。(もちろん読了!)
建築家・内藤廣の挑戦と葛藤が赤鬼と青鬼によって代弁(?)されていて、ものすごく勇気を頂ける内容でした。
時間の許す限り、ぎりぎりのギリギリまで滞在し、お腹いっぱいで帰路に。もちろん、帰りも赤瓦の街並みを堪能してきました。