東京ミッドタウンで開催されているGOOD DESIGN EXHIBITION 2017です。先日受賞連絡がありました「LT城西2」を出展しており、入賞者として参加してまいりました。今年は開催以来過去最多となる4495件の応募があったようで、そのうち1400件余りが受賞となりました。日ごろよく耳にする大企業から中小企業までがカテゴリー別に同じ土俵で審査されます。更に受賞者のなかから、特に評価の高い100選や、2017年を象徴するデザインとして選ばれる大賞なども選ばれていくのですが、残念ながらそこには届かず。
それでも、デザインに対する関心の高さや各企業などのトレンドなどが各会場を盛り上げており、展覧会を通して自らの今後の課題を見出すことにもつながりました。
せっかくの東京でしたので、同時に開催されている2つの展覧会にも足を運びました。
新国立美術館で開催中の安藤忠雄展
新国立美術館10周年の記念として開催されており、安藤さんのこれまでの建築活動が、とても大きな模型やドローイングなど計200点余りとあわせて紹介されている圧巻の展示でした。安藤さんのギャラリートークも開催されており、軽妙な安藤節全開のお話を聞かせていただくことができました。
ちょうど私が建築を本格的に勉強し始めた頃に、NHK人間講座で「建築に夢をみた」と題して安藤さんが建築への夢や楽しさと同時に、常に挑戦であると語られていたのを見て、安藤建築を知ることになりました。それからは、さまざまな安藤建築を国内外に見に行きました。おそらくこれまでで見た建築物の中で安藤作品が一番多いのではないかと。展覧会を見た帰路で建築をめざした頃の思いを再確認することになりました。
もうひとつはGAギャラリーで開催されている小嶋一浩展
小嶋一浩の手がかりと題されている通り、小嶋さんのスケッチやメモなどとあわせて、処女作から最新作までの模型が数多く展示されていました。スケッチやスタッフに指示をするメモ書き等には、ところどころ注釈が加えられており、案が大きくシフトした瞬間や当時小嶋さんが気にしていたことなどをうかがうことができました。CAn在籍中に何度かお話しすることはありましたが、こうしたプロジェクトを通してのやり取りはほとんど無かったため、今回の展示で、小嶋さんの手がかりをよりリアルに感じることができました。