モダンリビングNo238の特集「断熱住宅にしよう!」で、建築環境学の教授である東京都立大学宿谷昌則教授が住宅の断熱について話されています。
宿谷教授には、住いの環境デザインアワードの審査にて、断熱の性能向上や、遮熱の有効性など、設計者が十分理解しうまく利用することで温熱環境を犠牲にしない建築意匠のあり方を提案していけるとお話を伺いました。
光栄にもこの特集のなかで、「庭のあるシェアハウス」は断熱のメリットを理解し、デザインに見事に落とし込んでいる好例として取り上げていただきました。
コミュニティや居場所をつくりこむことを重視し、個室を雁行配置したことによって、外壁に凹凸が多く外壁面積も多いですが、細かく熱損失計算までして施工した断熱のお陰で、夏や冬いつ訪れても快適に感じます。
設計時に少し苦労したことでも、実際に入居している利用者の声やこのようなかたちで取り上げていただけるとうれしいものです。断熱一つとっても、技術進歩が目覚ましいので、常に最新事情を意識しながらコストとパフォーマンスのバランスを見極めていきたいと思います。