2年に1度開催される「ヴェネチアビエンナーレ国際建築展」へ行ってきました。
今年の総合テーマは「FREESPACE」と題し、出展作家や各国パビリオンがそれぞれ提示しています。
特に印象的だったのは、スイスの建築家「ピーター・ズントー」のスタディー模型がずらりと展示された、メイン会場です。ズントーの建築は、自然環境に溶け込むような素朴な素材感や、光の扱いが特徴的で、とてもうまく、好きな建築家ですが、彼が作り出す建築への思考の痕跡(スタディー模型)を目の前で見れたことが良かったです。残念ながら撮影不可だったので、記憶にとどめるようしっかりと観察してきました。
それから、日本館も「建築の民族誌」と題してさまざまなドローイングが展示されていました。
虫眼鏡を必要とするほどの細かなドローイングや、高い位置に展示され、双眼鏡を通してみるドローイングなど、さまざまです。日本人作家だけではなく、様々な国のアーティストが描いているようでしたが、ドローイングは絵画のように、見る側によってさまざまな解釈ができ、建築を言葉で説明されるよりもおもしろいと感じました。最近はパソコンでCGなどを作成することが多いですが、ドローイングすることも個人的には好きなので、ドローイングの魅力を再確認したようなきがしています。
この他、様々な国のパビリオンや作家の展示がありましたが、滞在時間も限られていたので、すべて見ることはできませんでしたが、充実した時間を過ごすことができました。