県芸大卒業・修了制作展

母校である愛知県立芸術大学の卒業・修了制作展へ行ってきました。当時は美術学部のデザイン専攻の中にスペースデザイン領域(SD)がありましたが、現在は環境デザイン領域となっているようで、工学部建築学科の卒業設計展とは会場の雰囲気が異なります。社会的背景やテーマに関するサーベイが土台にあることは確かですが、自分なりの言語や自分なりの空間価値を築き、デザインをつくりあげる際の緻密さなどは、かなりの熱量を感じました。

毎年愛知芸術文化センターをメイン会場とし、サテライト会場として校舎を利用する程度でしたが、今年は吉村順三が設計した県芸大のキャンパスをメイン会場とした制作展となっていました。数日前までアトリエとして制作活動が繰り広げられていた場所に、当時の自分の思い出も重なり、とても有意義な時間を過ごすことができました。

しかしながら、西側の森を切り倒した場所に新デザイン棟を建設している姿を目の当たりにし、複雑な思いが。。。学生当時から校舎については様々な意見が出ていました。夏は暑く、冬は寒く、雨漏りや天井の崩落跡などもあり、少なからず制約を強いられることもありました。制作環境を快適かつ、きれいに改善することも重要ですが、制作したくなる空間・制作のヒントとなるような偶然が起こりうる場、みたいな何とも言えない雰囲気は残るといいなと切に願います。

ともあれ、久しぶりに訪れ、油絵具の香りや雑多に置かれたデザインの痕跡(?)などから活力をもらってきた気がします。(笑)