今年のSD Review展へ行ってきました。毎年開催される気になる展覧会の一つです。昨年はうちも応募しましたが、残念ながら落選。次回へのリサーチも兼ねて、時間ぎりぎりの駆け足でしたが入選作を見てきました。
タイトルにもある通り、SDレビュー展覧会はドローイングと模型の入選展となります。実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというものです。そのため、大小さまざまな力作揃いの模型や緻密に表現されたドローイングなど圧巻の展示内容です。
近年感じることは、建築単体での応募というより、街や集落などといった地域への展開が多いようです。 規模の大小はさまざまですが 、建築物の設計者という役割だけに留まらず、建築家が地域の人々と共に設計+αのまちづくりを展開している。建築家の職能が問われている現在、この展覧会を見ても建築家のあり方を考えさせられる時間となりました。